皆様の声・体験談
黒坂和子さん(アトランタ在住 2005年当時77歳)の場合
乳がんインフルエンザ・新型コロナウイルス検査したばかり、治療前にがんが消滅奇跡の長寿
近況は末尾に加筆してございます。
「アメリカに住んで50年以上になります。2005年6月16日の話になりますが、メモグラム検査で『乳がんの疑いがある』といわれたのです。左の乳房にごく小さなケシ粒のようなしこりが散らばってるということでした。
ご自宅の庭で |
夫婦で娘の住むアトランタに引っ越す前はウィスコン州のグリーンベイに住んでいました。当時から年に一度はメモグラムの検査を受けていて、一回だけ検査に引っかかり、バイアプシー検査(生検)までやったことがあります。
その時は苦痛を感じることもなく、がん細胞も見つかりませんでした。跡が残るということもありませんでした。 その経験がありましたから、再びアトランタでバイアプシー検査をするようにいわれた際も、気楽にひとりで出かけていったのです。
がん細胞が見つかる
ところが部分麻酔をかけ、針の先のような道具でしこり部分を採っていく間、女医さんのおしゃべりが止まりません。スタッフのひとりと話に夢中で集中してない様子でした。案の定、彼女は見当はずれのところを2,3回採り間違えたり、以前は経験のなかった痛みも感じたのです。たまらずその真摯でない姿勢に中断を申し出ました。(この時の傷はしばらく残ることになります)そして、取り除いたしこりの一部からがん細胞が見つかったのです。私は、彼女のボスに掛け合って、後日改めて残りのしこりを取り除く約束を取り付けました。担当医はボスです。
自宅に戻り、『またがん細胞が見つかるのかな。どうしよう』と考えていると、ふと以前耳にした日本冬虫夏草のことを思い出しました。日本冬虫夏草を飲んだのは残りのしこりを取る2日前。正確には1日半飲みました。
がん細胞がどこからも検出されない
7月7日、今度は娘に同伴してもらい、残りのしこりを取り除きました。家族がいれば、いやがうえにも相手にプレッシャーがかかります。いい加減には出来ません。今度は全身麻酔をかけ、メスを使った昔の方法でやってもらいました。前回のような痛みはなく、跡も細いかすかな線が残っただけ。そして細胞を調べると今度はどこからもがん細胞が出てこないのです。『キモ(キモセラピー。もしくはケモ、ケモセラピーともいう:化学療法:抗がん剤治療)する必要はありませんからこれで終了です』といわれました。
それから半年に一度の検査を続け、2008年からは年に一度で済むようになりました。日本冬虫夏草はずっと続けています。あれから再びしこりが現れることなく順調に5年が経過しています。
さてもうひとつ、自分に降りかかった大きな事件の話をしなければなりません。
がんより困難。転倒による後遺症
2006年10月21日のことでした。どん底につき落とされる出来事に見舞われました。友人宅でのパーティーに呼ばれた時のことです。キッチンにまるめて置いてあったカーペットにつまずいて大転倒してしまったのです。床に後頭部をガツンとぶつけました。すぐに救急病院で検査をし、翌日も念を入れて調べましたがこれといった異常はありませんでした。症状も何も出てません。
ところが転倒から3日目、急激に気持ちが悪くなって立っていられなくなったのです。しだいに両手両足がしびれ出し、ひどい船酔い現象におそわれ、食欲もなくなり、眠ることすら出来なくなっていきました。脚気になったように自分の手なのにどこに置いたらいいか分からない。自分の体であって自分の体でないような感覚、こればっかりはなってみた人でないと分からない。あちこちの病院で診てもらいましたが、いつまで経っても異常な場所は特定できず、治療法もわからずじまい。良くなる気配もないまま闇の中を数か月の間さ迷い続けることになるのです。がんの方がまだましだと思いました。その間、夫は毎日手足のマッサージを続けてくれました。
年が明けて2007年1月24日。これまで頭部ばかり検査していましたが、首はどうなのか調べることになりました。そしたら首の骨のスパイン(椎骨)6個がずれていることがわかりました。そのうち1つは細くもろくなっているようでした。
ドクターから『このスパインに補強材入れたら現在の症状がなくなるかもしれない。ただ、手術には半身不随となるリスクが伴います』といわれました。高すぎるリスクです。グリーンベイに腕のいい友人のドクターがいたので相談すると『手術できるかもしれないよ』という返事。ただこの季節、この状態で極寒のグリーンベイに遠出する自信は無く、躊躇せざるをえませんでした。
劇的な回復
2月に入ってすぐ、これまで飲んでいた日本冬虫夏草(ヤハギ株)の種類を、新しいものに変えてみることにしました。その頃から変化が現れてきました。まずはじめに両手のしびれが取れてきました。そして次に肩こりが取れてきて、次に両足のしびれが治ってきたのです。2月23日にはウォーターエキササイズを15分やれるまでに回復していました。その後、チャーチで食事の準備を手伝いながら4時間もの間平気で立っていられたのです。大好きな庭の手入れも出来るようになりました。急激な回復でした。
アトランタには毎年ジャパニーズフェスティバルという催しがあります。私は、アトランタで花水木ガーデンクラブに所属してるのですが、そのフェステバルで仲間と盆踊りを披露しました。2008年3月のことです。前年の10月から治療も出来ず苦しんでいたのがウソのように思えました。下はその時の写真です。
元気になり、フェステバルで 踊りを披露する黒坂さん 2008年3月、80歳 |
2009年12月の血液検査でも2010年3月の血液検査でも満点の成績でした。薬を服用してもかんばしくなかったコレステロール値もミドルからロウに良くなっていました。自分で言うのもなんですが、若く見られることが多く、高齢者のサービスを受けようとすると『あなたはまだその資格ない』と注意されるのです。身分証明書を見せて私の本当の年齢を知ってもらうと相手の方は信じられないといった様子で丸くします(笑い)。
このところウォーターエキササイズは週に5日やっております。日本の文化を広めるために大学やハイスクールで盆踊りも教えております。日本冬虫夏草も続けております。明日からバケーションで娘が出掛けます。そのため犬を預かることになり、ちょうど今、犬の散歩から帰ってきたところです。元気でやっています」
2010年8月3日のお話より
「この度、年に一度のメモグラム検査があり、結果は異常なしでした。お陰様で乳がんとは無縁で5年が経過しました。日本冬虫夏草は現在も続けています」
2010年9月23日のお話より
「昨年12月、ベットに横になってる時、左の腰の辺りを後ろから誰かに押されてるような違和感があり、CT検査をしたところ、『膵臓が腫れてるようですね。3か月経ってさらに異変があったらバイアプシー検査をしましょう』と言われました。いつも思うことなんですが、このドクターは大げさなんです。いつの間にか横になった際の違和感は消えていったし、食欲も排泄も普段どおり、ウォーターエキササイズも週に4、5日は無理なくこなして快調そのもの。3か月経って膵臓の大きさはそのままでしたが、全く気にしてません。バイアプシー検査なんてもってのほかと思っています。
日本の震災に心を痛めています。仲間で義援金を募り日本に送りました。日本の被災地の映像を見る度、涙があふれます。そんな折、こちらでも天災に見舞われました。4月27日~4月28日にかけて、アメリカ南部6州を竜巻と暴風雨が襲ったのです。一晩で150もの竜巻が発生。340人の尊い命が犠牲になりました。被害現場は瓦礫の山と化しており、メディアでは『日本の被災地を見るようだ』と伝えています。オバマ大統領は29日には現地に入り『これほどの惨状は今まで見たことがない。胸が張り裂けそうだ』と語りました。
友人の根岸英一さんがノーベル賞
嬉しいニュースもありました。1970年代、ニューヨーク州のシラキュース市に住んでいた頃、根岸英一夫妻と親しくしていました。人間的に素晴らしいご夫婦でした。夜の10時頃、突然電話が入ったのです。奥さんのすみれさんからでした。
『黒坂さんお久しぶりです。今アトランタに来ています』江戸っ子で気取らず気さくなところが昔と全く変わっていませんでした。根岸さんが2つの有機化合物をひとつにつなげて新しい化学物質を作り出す合成技術(カップリング技術)で2010年のノーベル化学賞を受賞したらしいのですが、私はそれを長いこと知りませんでした。アメリカでは日本のようにメディアで派手に報じることは無いものですから。あの根岸さんがね...。この一年は夫婦そろって世界各地を講演して巡らなくてはならないそうで、スケジュールがびっしり。自由な時間が取れないとぼやいてました。ノーベル賞なんて滅多に取れるもんじゃないですよね。自分のことのようにすごく嬉しかったです」
2011年5月2日のお話より
「9月に、年に一度のメモグラム検査があり、結果は異常なしでした。血液検査の結果も満点でした。週に5日のウォーターエキササイズも変わらず続けています。乳がんとは無縁で6年が経過しました。お陰様で何の心配もなく新しい年を迎えられます。日本冬虫夏草等は現在も続けています」
2011年12月22日のお話より
「12月の末にメモグラム検査があり、結果は異常なしでした。それより前の血液検査ではコレステロール値が若干高いものの、80項目ある数値は皆正常値。元気で新年を迎えました。今年の3月3日で87歳になります」
2015年1月3日のお話より
「庭では50~60本の水仙がつぼみをつけて、春めいてきました。庭木に鳥の餌をぶら下げて野鳥観察をしています。穀物の種や牛脂など、4か所に設置しています。毎日、窓から鳥をながめながらの朝食は至福のひとときです。ブルージェイやカーディナルがよくやってきます。ときには、リスが餌を奪っていくこともあります。朝食の後は、ウォーターエキササイズに出かけます」
2015年2月18日のお話より
「春の嵐がやってきました。庭の木々からは枯れ枝がちぎれ飛び、地面に山となりました。それを一人で片づけました。2~3時間はかかったと思います。『あの年で良くやるなぁ!』と周囲の人たちは驚いています。乳がん細胞が消えてから再発無く10年、転倒の後遺症から解放されて9年が経ちました。時差があるのでこちらはまだ3月3日の雛祭り。私の誕生日です。88歳になりました」
2016年3月4日のお話より
「先日、病院でストレスチェックなるものを受け、3分間走らされました。気が付くと人垣が出来ていて『89歳だなんて信じられない!!』と賛辞が飛び交い、自分自身はしんどいという感覚もなかったので、そのような反応に驚いてしまいました。お陰さまで未だ背筋も真っすぐなままです」
2018年1月3日のお話より
「根岸英一夫妻の交通事故の連絡が入りました。お二人で空港に向かう途中のことらしいです。すみれさんという大切な友人を失いました。英一さんのご回復を祈るばかりです。私はこの3月3日にとうとう90歳の大台に乗りました。すみれさんはまだ80歳とお若かったのに残念でなりません」
2018年3月15日のお話より
「夫を自宅で介護している都合、ウォーターエキササイズや友人とのカードゲームは止めざるを得ませんでしたが、ガーデニングは続けています。体重は4~5㎏減りました。来年で91才になるのに、介護もやって、若いころと変わらず機敏に動いている姿を見て、皆驚愕しています。日本冬虫夏草は今も続けています」
2018年11月16日のお話より
「台風被害をテレビで知り、心痛めております。お見舞い申し上げると共により早い復旧復興をお祈りしています。世界各地で自然災害に見舞われ、ニュースに暇がないですね。文明を優先してきたことによる人災ととらえている方もいます。
アトランタはまだ夏の花が主流で、これから秋の花に移ろうとしているところです。間もなく92歳の体になろうとしているのに、ガーデニングの肉体労働は苦にならず、楽しくやれています。 庭の一角に畑も作っております。野菜も収穫して食べています」
2019年10月17日のお話より
「私の住む地区でもコロナウイルス感染者が3人出ました。昨日、夜7時半頃グロースリーに買い物に出掛けましたが、マスクをしているのは私と娘だけ。トイレットペーパーの陳列棚は空っぽです。表を歩いても、マスクをしてる人は2割ぐらいで、オリエンタルの人たちばかりです。
バックヤードのサクラが咲きました。八重桜も蕾が膨らんで間もなく満開になるところです。ツツジも咲き、三か所に配置している山吹も今が盛りで見事です。
昼間に友人から電話がかかってくると、すぐさま外に出て、雑草取りをしながらおしゃべりに興じます。何かしながらでないと時間がもったいなくて落ち着きません。友人も了解していて、進捗状況を聞いてきます。 夫の介護、家事、ガーデニング、友人との付き合いまで、変わらずこなせているのも健康のおかげです。今月3日に92歳になりました」
2020年3月22日のお話より
「夫と娘夫婦は、新型コロナウイルスワクチン接種を3月に終了しました。一方、私はといえば過去に肺炎ワクチン接種でひどいめにあったので、打つつもりはありませんでした。しかし、娘から懇願され、アレルギー専門医に連れていかれました。ファイザー社のワクチンに私がアレルギーを起こすアレルゲンが入ってないか、一つずつ調べてもらいました。大丈夫とのお墨付きをもらい、4月に接種を完了しました。
一回目も2回目も副反応は全く無く、それこそ痛くもかゆくもありませんでした。私の周囲には100度(華氏。摂氏では37.8度)の熱が出た方もおります。
アトランタでは、グロースリーの中にある薬局で打ってもらえるし、ショッピングセンターの駐車場にテントが張られていて、車から腕だけ出して打ってもらえます。
根岸英一さんが逝く
根岸英一さんが6日にお亡くなりになりました。大切な友人がまたひとり旅立ちました。夫婦そろって90歳を超えて一緒に暮らせていることに感謝しています。今は電話でしかできませんが、おしゃべりの時間は頭の体操になるのでとても大事にしています。友人とのおしゃべりは一日一時間半ぐらい作ります。ウォーキングしながらだったり、庭の雑草取りをしながらだったりで一石二鳥です。
今、庭に蛍がたくさん入ってきました。傍に小川があり、そこから飛んできたのです。自然豊かなこの場所で元気に暮らせていることに心から感謝しています」
2021年6月14日のお話より
奇跡の94歳
「2022年3月3日に娘と夫からピクニックに誘われ、94歳の誕生日のお祝いをしてもらいました。それから2週間して夫が旅立ちました。
『いつも明るくパワフルな和子が悲しみに暮れてこんなに弱ってしまうなんて信じられない』と、友人たちからひどく心配されました。フロリダの友人は、『環境を変えて心の充電をするべきよ』と誘ってくれて、彼女のところに滞在し、海を眺めて過ごしました。それから5か月が経ち少しずつ落ち着いてきました。
朝は庭に出てガーデニングを2時間やります。その後シャワーを浴びます。そして45分のウオーキングです。先日、15kgのお米をしゃがんで床から持ち上げたとき55歳の男性が近くで見ていて『私にはできないよ!』と目を丸くしてました。また、『靴下を片足ず立って履いてるけれど、この頃ふらつくようになったの』と友人にこぼしたら、『あんた、立って履くの!座ってやりなさい!』とおこられました。
ガーデニングもさることながら、日本のしょっぱいお煎餅をボリボリ食べながら、テレビを見るのがいちばんの至福のひとときとなっています」
2022年8月10日のお話です
「気持ちの方が先行し、足元を見ないでせわしく歩く癖がなおりません。夫が亡くなってから5回転びました。幸い骨折にはいたっておりませんが、5回目には周囲からこっぴどく叱られてこりました(笑い)。以後、屋内でも杖を使い、足元を見ながら歩くように心掛けています。
血液検査では40項目、すべてノーマル(満点)です。何千人もの患者さんがいる眼科トップのドクターに30年間診てもらってるのですが、『カズコがいちばん年寄り!』と言われ、『白内障と緑内障があって、あんたのように手術しないで大丈夫な人はいないよ!』と驚かれています。
また、歯を診てくれるドクターやホームドクターとも長い付き合いになります。ホームドクターは、夫の訃報を知ると、とっても大きな花束(真っ白なバラ)を自宅に届けてくださいました。伝えてからなんとわずか30分という心遣いでした」
和子さんは少女時代、東京浅草の寄席に通ってたそうで、落語に造詣が深く、ユーモアにあふれ、自然と和子さんのまわりに笑いが生まれ、朗らかな空気に包まれます。ドクターをはじめ、ファンになる方が多いのもうなずけます。
「アトランタは2週間雨が降っていません。娘が花の苗をプレゼントしてくれるのですが、土がコンクリートのように固くなって植えることができないでいます。雨待ちです」
2022年12月18日のお話より
「花の苗をようやく植えることができました。3時間半ぶっ続けで作業しました。3月3日に95歳になりまして、心臓の検査をしたら『あんたの心臓は57歳の心臓だよ!』といわれました。私もビックリです」
2023年3月29日のお話より
身近に新型コロナウイルス感染者。自分だけ陰性。耳鳴りが解消
「5月19日に娘がコロナにかかり、同様にむこ殿もダウンして2週間程会えませんでした。娘は、週に3日は仕事帰りに私の処に寄って食事をしたり、車で一緒に買い物に出掛けたりして、十分に私と接触してたのに、私の方は全く平気なのです。近所のトムさんが心配して簡易キットで検査をしてくれましたが陰性。3日後に再検査をしてくれた時も陰性でした。
私と娘たちの違いは何かといったら、日本冬虫夏草を飲んでるかそうでないかということだけかな。
同じ町内の90歳になるエミコさんという女性が、グループ4人を車に乗せてグロスリーに連れて行ってくれます。2週間に1度のペースです。冷蔵庫にストックできるので食材に困ることはありません。朝は、女性3人で町内のコーナーで待ち合わせ、一緒にウォーキングをします。45分のコースです。みんなに助けられ、日本冬虫夏草にたすけられ幸せです。おかげさまでピンピンしております。
追加です。友人が耳鳴りの話を振ってきたので思い出したのですが、30年ほど前に耳鳴りがあって、そのとき読んだ石原慎太郎さんの著書に『耳鳴りは老化現象だからあきらめるしかない』とあって、仕方のないことと納得してすごしていました。それが今はまったく無くて。いつの間にか治っていたんですねぇ」
2023年6月7日のお話より
「年に一度、歯のメンテナンスを受けています。この度はむこ殿が付き添ってくれていました。28年の付き合いのある先生に、『来年は会えないかもね』と、らしからぬことを呟くと、『和子!!来年も会うんですよ!来年も会いますよ!』と抱きついてこられて、その光景をむこ殿は驚いて見ていました。
このようにいくつかの病院で定期検診を受けていますが、高齢になると、最初に決まって同じ質問をされます。『3つの単語を言うので覚えておいてくださいね』と。例えば、車とかシャワーとか毛布とかです。その度ごとに種類が変わります。20分後でも、30分後でも正確に答えられるので、どこに行っても目をまん丸くされ『信じられない!』という顔になります(笑い)」
2023年12月7日のお話より