皆様の声・体験談
沢谷草介さん(長野県在住 2016年当時65歳 仮名)の場合
膀胱がん再発を繰り返し、再発を止めた抗がん剤・放射線治療を受けた人
沢谷草介さんよりお手紙が寄せられました。
「僕の膀胱がんの経過についてですが、最後に腫瘍を摘出してから6年、最後の治療からも、今年の12月で再発なく元気に6年が経過します。発病の2016年から日本冬虫夏草との付き合が始まり、今年で10年目です。
2018年の左尿管・腎臓の摘出、2019年の膀胱摘出予告を受け、セカンドオピニオンで大阪医科薬科大で膀胱温存療法(ボアイ)を決意、このとき肺がんで闘病中の知人からケトン食療法を教わり開始しました。そのとき詠んだ本を同封します。
がん細胞の好む糖質を1日50g前後に制限し、アマニ油とMCTオイルで代替し、タンパク質と野菜を多く摂取するケトン食の食事療法です。必ずキャベツ等のサラダを最初に食べ、具沢山の味噌汁を食べ、次に鰯、鯖、肉、卵、納豆、豆腐等のタンパク質をおかずに、少量のご飯、または低糖質のパンを食べ、最後に半割アボカドの種穴にアマニ油、MCTオイルを入れて食べます。
『ケトン食ががんを消す』吉川健司 光文社 |
これを開始し1か月後には、体重が10kg近く減り標準体重となり、快食快便、いままでなにかと多かった下痢がぴったりとなくなり、1日3回もいいウンチが出るようになりました。
免疫細胞は腸で作られるといいますが、腸の健康は免疫力アップにつながると思いました。このほか、十全大補湯や補中益気湯などの漢方薬を併用したり、がんの抑制効用があるといわれる白花蛇舌草や半技蓮を栽培したこともありました。
しかし、ケトン食を教えてくれた肺がんの知人は3年前に亡くなりました。誰にも効果があるとはいえませんが、ケトン食は免疫力をアップし、健康になると思います。ケトン食は現在も続けています。糖質制限は緩くなって、体重が増え、気を引き締めねばと思います。
私には日本冬虫夏草とケトン食の組み合わせがいいのではないかと思います。僕の経験がお役になれば幸いです」
2025年3月17日のお手紙より
「膀胱内のカリフラワー状の腫瘍を摘出したのは、2017年から2019年まで5回におよびました。2019年4月が最後です。2018年7月に左尿管にがんの疑いがあるということで、左尿管と左腎の摘出手術を行いました。
ところが、2019年2月に、転移するステージⅡ~Ⅲの疑いがあるので膀胱摘出を宣告されました。そこでインターネットで、膀胱温存を推奨する大阪医科薬科大学の東先生を知り、2019年12月にボアイ治療を受けました。膀胱内に10分程度抗がん剤を注入し取り出します。これは一度きりです。その間、1か月ぐらいかけて放射線照射します。治療はまったく楽で、長いバケーションをいただいたような気分でした。
病気の原因は喫煙です。一日40本吸うヘビースモーカーでした。それでも『膀胱がん』と診断されてスパッと止めることができました。
ケトン体について補足すると、ブドウ糖はがんのエネルギー源になりますが、油のエネルギーのケトン体はがんのエネルギーにはなりません。ケトン体は正常細胞のエネルギーにもなりますので、それを回して体を動かします。ケトン食とは、糖質を減らし、アマニ油(オメガ3不飽和脂肪酸)やMCTオイル(中鎖脂肪酸)などの油のエネルギー、つまりケトン体を主要エネルギー(カロリー)とし、がんを兵糧攻めにして弱らせる食事療法です。
青魚に含まれるEPAもがんの進行を抑える不飽和脂肪酸です。糖質を制限するとともに、筋力をつけるタンパク質、腸の微生物の餌となる野菜は今まで以上に摂ります。キャベツなどの生野菜サラダを最初に食べると、少ないご飯でも腹一杯になります。
私は、がん細胞を退治する第一は、免疫力を上げることだと考えます。抗がん剤や放射線は免疫力を低下させてしまいます。がんそのものを掃除する力と免疫力をアップするもの。日本冬虫夏草とケトン食の組み合わせは自分には合っていたと思います。しかも、いずれも抗がん剤や放射線の効果を阻害せず、治療で低下してしまう免疫力を高めてくれます。
今年で75歳になります。畑を耕し、野菜を作っています。スーパーの地元野菜のコーナーに卸すこともしています。多くの方々に喜んで食べてもらっています」
2025年3月19日のお話しより
「ステージが上がらないことを願って、大腸がんで手術した友人に日本冬虫夏草を試してもらいました。糖尿病の持病もあります。先日、血糖値を計ったら、高いはずの数値が下がっていて、まさかの結果だったので『機械が故障した!』と診察室が騒然となったそうです。再検査したら同じで、『こんなこともあるのかな』と本人も不思議がっています」
2025年4月20日のお話しより
2016年から2019年の間、折々に詠まれた沢谷草介さんの俳句の中から一部をご紹介します。
『いざ手術 握る妻の手 たくましき』
『寒中や 血尿袋 あたたかき』
『点滴が 生きろ生きろと 山笑う』
「野菜の他にお米も作っています。今日は、これから田植えです。行ってきます!」
2025年5月14日のお話しより
「お米の生育は今のところ順調です。高温だと良い穂が育ちません。お盆までが勝負になります。夏野菜も今のところ順調ですが、湿度が高いと病気になりやすいので気がかりです。
人間もまるで植物のようなものです。夏に体力が落ちて免疫力が下がります。植物が栄養をたっぷり吸い上げるようによく食べ、夜は静かな土壌でしっかり休んで充電するように、涼しい所で深い睡眠をとって元気でいたいと思います」
2025年7月6日のお話しより