卵巣がん

卵巣がんを自然消失された方のお話も含まれています。冬虫夏草や自然療法、代替療法にご興味のある方々です。

姉崎トクエさん(92才)の場合

000072-a.jpg96年の春、卵巣に悪性腫瘍が見つかった。以前からしこりに気付いていたが、少しづつ大きくなってきているようだった。公立病院の主治医は手のくだしようがないと言った。手術をしても寝たきりになるか、ボケてしまうのが関の山で、好きなことをして家族と静かに暮らす方がいい。のちのち腹水や痛みが出た時に来てくださいと、薬を出すこともなかった。

 6月になるとフキを採りに山に入った。はけごいっぱいにして担いで帰宅すると、腹部が苦しくてどうにもならない。病院に行くと、「こんなになるまで放っておいて!」と叱られた。サッカーボールぐらいの腹水が溜っていた。腹水を抜くと、一時的に楽になるが、確実に衰弱していくのがわかる。娘さんは、これは何度もやるようなものではないことを悟った。しかし、それから3ヵ月後、再び腹水が溜った。この時も抜くのはやむおえない選択だった。

 トクエさんは、10回の出産を経験している。当時は産めよ育てよの時代だった。便秘持ちで長いこと便秘の薬を使用していたことなど、娘さんは発病の原因をあれこれ考えたという。

  97年の夏になると、再び腹水が溜りはじめた。今度は抜くわけにはいかない。知人の紹介で日本冬虫夏草を試してみることにした。あれから1年近く経つが、腹水は知らない間に引いていったし、溜ることもない。しこりも外からさわって小さくなってきているのがわかる。苦しいということも痛いということもない。畑を耕したり、山菜を採りに山に入ったり、草履や藁靴やはけごを編んでお店に売ったり、2年前より元気で、近所の人たちはあきれて怪物みたいと言っている。

 トクエさんの家族は3世代同居。かといってあえて面 倒をみてもらうことはしない。自分のことはすべて自分でやり、やりすぎだと怒られる。彼女は思ったことをハッキリ言う性格。おせじは言わない。さっぱりしている。一家も皆同じだ。家族の愛情が一番の薬というのは今さら言うまでもないが、本人自身が愛されるべき魅力的な人。
 今のところ、検査してもしょうがないし、とにかく痛いところもなく、ごはんも食べられるんだからこのままでいくつもり、と話してくれた。

朝日ウィル(北燈社)1998年6月2日号より

 

 前回紹介した、卵巣腫瘍が良くなった92歳の姉崎トクエさんは、体はまっすぐで、シャキッとして見ほれるほどである。

 腫瘍にかかる原因は、一般に言われているもののほかに、ウイルス感染などもある。ヒトはいつもウイルス侵入にさらされて暮らしているが、自身が元気であれば、負けてしまうことはない。正常な状況にあるほとんどすべての細胞の表面 は免疫力で悪魔をやっつけたり、回復させたりする力を持っている。そのためには免疫力をつける正しい食事を毎日摂るように心がける事が必要だ。例えば、近頃騒がれているダイオキシンなどを分解する微生物が見つかっているが、キノコもそんな微生物のひとつである。

 私たちが毎日のようにみそ汁として食べている大豆に、癌を抑制する成分が含まれている。それは植物ホルモンの一種でゲニスティンと呼ばれているが、癌細胞が急速に分裂増殖をするために必要とする栄養を摂りこむために、血管まで新しく作ってしまおうとする力を阻止するというのである。さらにゲニスティンは私たちの正常分裂細胞には全く関係しないと言うからすごい。自然界には、病気を治す食べ物がたくさんあり、互いに補いあっているのだ。

 7月に発売される新刊本の中に、やはり90歳くらいの女性の記録がある。この人は皮膚癌が骨まで侵し、歩けなくなり、もう使うクスリがないと言われた婦人である。しかし、特殊な自然物を摂取する生活に変えていくうちに、骨が回復して歩けるようになったのには驚かされた。

朝日ウィル(北燈社)1998年7月7日号より


 

※日本経済新聞(2006.3.6)記事 続忍び寄る感染症「がん発症ウイルス」

予防策続々、制圧へ道

 日本人の死因トップを占めるがん。その中にはウイルスや細菌の感染がきっかけとなって発症するものもある。正体は分かっており、感染は特定のケースに限られるため、予防策が次々に試みられている。制圧への道筋が見え始めた。

 血液がんの一種、成人T細胞白血病(ATL)で命を落とす人が長崎県で激減-将来、こんな成果が達成されるかもしれない。同県と大学や医師会などが手を組み、がんにつながるウイルスの感染経路を遮断する世界でも例のない試みを始めたのは約20年前。制圧の一歩手前までこぎ着けている。

 この原因ウイルスの主な感染経路は母乳。母から子へと感染し、数十年の時を経てATLを引き起こすことがある。同県では1987年から妊婦を対象にウイルス検査を実施。感染者の場合は「母乳を子供に与えない」「授乳機関を減らす」といった感染予防策を助言をしてきた。これまでに検査を受けた妊婦は約20万人。母乳を与えなかった子の感染率は、与えた子の約6分の1の2.7%にとどまった。感染者が経れば将来、ATLを発症する人も当然減る。「感染の連鎖を断ち切れば、このがんを撲滅できる」と長崎大学の片峰茂副学長は話す。

 年間3万人強の命を奪い、早期発見が難しい難治がんの代表格といわれる肝臓がんも、いずれ患者が激減して「珍しいがんになる」と国立がんセンタ0の津金昌一郎予防研究部長は予想する。

 患者の大半は肝炎ウイルスが持続感染した結果、肝臓がんを発症する、中でも多いのがC型肝炎から肝硬変を経て肝臓がんになるケース。C型肝炎の患者は国内で150万-200万人以上いるとされる。

 2004年末、特殊なインターフェロンと抗ウイルス剤の併用療法が始まった。約7割の患者でウイルスが消える。病気を治せなくても進行を止めれば、肝臓がんにまでならないと期待される。

がんと関係が深いとされる主な病原体

病原体の名前 主な感染経路 発症するがんの種類
B型肝炎ウイルス 輸血(現在はほぼなし)、注入器使い回し 肝臓がん
C型肝炎ウイルス 輸血(現在はほぼなし)、注入器使い回し 肝臓がん
ヒトパピローマウイルス 性交渉 子宮頸がん
ヒトTリンパ球好性ウイルス 母乳 成人T細胞白血病
ピロリ菌 口から感染するが、詳細は未解明 胃がん

 二十代の患者が増えている子宮頸がんも抑え込む可能性が見えてきた。英医薬大手のグラクソ・スミスクラインは、原因とされるピトパピローマウイルスの感染を予防するワクチンの臨床実験を早ければ4月に日本で始める。

 ピトパピローマウイルスは性交渉で感染し、女性の5割-7割が感染経験者と推定される。そのうち発症するのは5%程度だが、性交渉を開始する年齢が下がり、感染のリスクは高まっている。

 ワクチンは感染者を減らす決め手。米メルクも海外で同種のワクチンを開発しており、日本でも国立感染症研究所が新タイプの開発を進めている。

 ただ、治療法や予防法が確立されても、それを生かすかどうかは本人次第だ。C型肝炎ウイルスに持続感染していても知らずにいる人は多い。「検査を受けて、感染していないかどうか知っておけば、肝臓がんにならずに済むのだが」と津金部長は残念がる。

 感染症とどう向き合うのか、一人ひとりの意識が問われている。


 

 共同研究をしている広瀬医師は、全身を不調にする化学療法では、回復しようと働いている正常な細胞を活性化できるはずがないと言います。代替療法や健康食品なども、その効果 について明確な理論が必要であり、それがないから、どうしてもガンセンターで治療を受けるのが当然になるのだとも言います。

 10月には23歳の女性が乳ガンのため、最高といわれる近代治療の甲斐もなく他界した知らせを受けました。もうひとりは19歳で、卵巣腫瘍で苦しみつつ逝ってしまいました。どちらも3カ月の間に、あれよあれよという間の事でした。ここに数回登場してもらった姉崎トクエさんは卵巣ガンでしたが、高齢のため手術も抗ガン剤も放射線もやらず、たまに溜まる腹水を抜く以外は平常の生活を続けながら今年で95歳になり、発病してから5年たちました。ご飯もおいしいし、山道の散歩もひとりで毎日続けています。また同様に、通 常療法を一切やらない98歳の乳ガンの女性は発病して4年たちますが、毎日ご飯をもりもり食べて元気で、その病巣のために別 段命をとられそうになることもなく今日を迎えています。そういう方を取材する度、ヒトは簡単にガンで死ぬ ことはないんだなと思い知らされます。若い人はガンの進行が速いといわれていますが、本当かなと疑問を持ちます。

  今日、高齢者や治療法のない膵臓ガンなどの人に対しては、クオリティオブライフが優先され、成果 を上げているように思います。通常療法を用いて勇敢に闘いを挑んだ若い体力のある人が命を落とす現状を今さらながら検証する時期に来ているのではないかと思います。

朝日ウィル(北燈社)2000年12月19日号より

 

 今年で96歳になる姉崎トクエさん(山形県在住)の家族とは長い付き合いで、トクエさんの取材は6年前から続けています。 トクエさんは、1996年の春に卵巣ガンになり、いちばん最近の2002年5月の検査では、もともとの病巣である卵巣ガンはもう死んで大きくならず、固まってしまったと判定されました。これまで高齢ということで通 常療法(手術・抗ガン剤・放射線)は一切やらず、たまに腹水が溜まったときに抜く程度でした。それでもここ1年は間隔が短くなって、月に1回のペースで抜いているそうです。水を抜くと弱りますが、輸血も同時に受けて、みるみる元気を取り戻して帰宅するそうです。


000072-b.jpg 2002年11月19日。病院で輸血中の彼女を見舞いました。写 真はそのとき二人で写したものです。小ぢんまりした清潔な個室でした。70歳近いお嫁さんと40歳の孫嫁さん、近くに住む70歳の実の娘さんとが交代で輸血の管が抜けることのないように見守っていました。トクエさんは、ニコニコと、とってもよい笑顔で私を迎えてくれて、冗談を盛んに飛ばしました。私も図に乗って盛んにそれに合わせたので、病室は笑いに包まれました。

 トクエさんが6年前に卵巣ガンと分かった時、もはや手遅れと言われていました。2ヵ月の命とまで言われたのです。でもその通 りにはならないものです。自宅で平常の生活を続けて、日本冬虫夏草を飲み始めたのは、それから1年後のことです。腹水が自然に引いていって、外から触って分かる固い患部も小さくなっていきました。ますます元気になって畑を耕し、山菜を採り、草履やわらぐつ、はけごを編んでそれをお金に換えたり、近所の人に怪物と言われるまでになったのです。

 トクエさんは、山に囲まれた豪雪地帯のたいへん美しい地域に3世代同居で暮らしています。40歳の頃にご主人を心臓で亡くしてから女手で懸命に働いて、10人の子を立派に育て上げました。そのためかとても頑丈な体格をしています。ご自宅に伺うと、採れたての野菜で作った郷土料理がテーブルに所狭しと並んで、家のところどころにトクエさんの元気を支える家族の愛情があふれていて、こちらも自然と温かい気持ちにさせられます。

 さて病院を後にしようとした時、携帯に連絡が入りました。同じく6年前に乳ガンになり、ガン治療は一切受けず、病気とうまく付き合いながら今年でとうとう100歳を超えられた女性が、明け方近くに亡くなったという訃報でした。5日前に食べ物にむせて、それが気管に入り、肺炎になったのが原因だそうです。それでも安らかで静かな最後だったと言います。この女性は、優しい息子さんをはじめ、いつも家族の温かい愛情に包まれて、何よりお嫁さんの手料理を毎日楽しみに、旺盛な食欲が衰えず、終生聡明な方でした。肺や骨への転移は全く無かったと後になって聞きました。

 ガンだからといって、必ずしもガンで命を取られるわけでもないんですね。お二人を見ていると、つまりは命の謎が解けそうで、でもまだまだ難しい。命の火が燃え尽きるその瞬間まで元気で歩ける。最終的にそこに辿り着く研究が、我々の目指すところでもあります。

朝日ウィル(北燈社)2002年12月17日号より

【あとがき】
病気になったとき、本人や家族がかかえる不安と動揺ははかり知れません。できることなら静かな気持ちでより良い治療を選択し、原因をつきとめ、生活改善にも取り組んでほしい。そのためには、同じ病気になった人はどのような医療を受け、どのような経緯を辿るのかをよく知ることが前提となるはずです。そのような思いから、自らの経験が役立つのならと貴重な情報を寄せてくださった方々です。特定の治療を推奨したり、特定の治療を否定するものではございません。
体験談の虚偽記載は一切ございません。

当研究所の技術を真似た偽造品やコピー品にご注意下さい。

ご注意下さい